発明協会表彰

 

アナタは解けますか?

ミニ・5の特性について(ずらし効果)

 

マジキャップは磁石を使った組立教材(教材)として開発しました。

多面体などを構築する際気になるのがパーツの厚さです。径の大きい磁石を使えば必要な吸引力を得やすいのですが、分厚くなるので最小の多面体である正4面体を組立てた場合、シャープさに欠け教材(教具)としては不満が残ります。

 

そこで、マジキャップは出来るだけ薄くすることを目指しました。当然磁石の直径は小さくなりますが、必要な吸引力をまかなうためには長くしなければなりません。

ところが、焼結金属製のネオジム磁石は衝撃に弱く、細長いものはパチンとくっつけただけで折れることがあります。そこで、必要な長さを2分割して使用することを思いつきました。使用上まったく問題ありませんので、その事でのクレームは一切聞いておりません。

 

この構造が意外な効果を生み出しました。以下申し上げますように2本連結の磁石部分を半分だけズラしてくっつけると、安定してその位置関係を保ちます。この特性を応用したのが添付のパターン集という訳です。

 

通常のくっつけ方では面白くない図柄が半分ズラすだけで何とも味わいある図柄に変化します。その効果を更に引き上げたのが本体と磁石ホルダーのツートンカラーです。また、半分ズラして積み上げたものを横から見るとラセン構造となり楽しめます。

これらのウラ技は通常の学習には貢献しないのかもしれませんが、気分転換などに使ってみるとおもしろい効果が出るかもしれません。


幾何学模様 (作るの簡単ー修正が面倒)
幾何学模様(作るのが面倒ー修正が容易)